誰もが飛び込むことのできる業界

介護の仕事は専門分野となるため資格がなければ働くのは難しいと思われていますが、そのようなことはありません。無資格でも求人を募集している施設はたくさんあります。

誰もが飛び込むことのできる業界

無資格でも介護の仕事はできる

少子高齢化社会が加速している今、介護業界は人手不足が大きな問題となっています。人手不足に悩んでいる施設では少しでも多くの戦力を求めているため、経験や資格の有無を問わずに採用する傾向があります。無資格の求人もそれなりにあるため、資格がなくても介護の仕事を始めることは可能です。ただし、有資格者と比べると仕事の内容は制限されています。
有資格者は排せつや食事、入浴の介助などの介護業務全般に携わることができるのに対し、無資格者は衣類の整理や掃除、歩行のお手伝いなど初歩的なことしかできません。仕事内容の違いは給与や待遇にも反映されるため有資格者に比べると給与額は低くなってしまいますし、専門的な知識や技術を必要とする仕事はできないため介護スキルをアップさせるのは難しいでしょう。

無資格だとパート勤務が多い

無資格者は有資格者よりも仕事内容が制限されています。そのため、パート勤務として入浴介助の専門スタッフや食事介助のスタッフなどスポット的な待遇で働いているケースが多いようです。

働きながら資格取得を目指す

給与や待遇、仕事内容のことを考えると資格を取得してから介護の仕事を始めた方がいいと思うかもしれませんが、すぐにでも介護の現場で働きたい人や介護の仕事が務まるか、確認してから働きたい人にとっては回り道になってしまいます。まずは無資格で働き始めてから資格取得に向けて動くことをおすすめします。
介護の資格の中には実務経験を必要とするものもあります。実務経験は介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修など介護の基礎的な資格を取得する前や後に関係なく換算されます。事前に経験を積んでおくことで介護福祉士などの資格を取得するのに必要な「3年間の実務経験」が通常よりも早く手に入れることができます。将来のことを見据えて、介護の現場で多くの経験を積みながら資格を取得してもマイナスにはなりません。

職場のサポートもある

介護業界では無資格から資格を取得し正社員へとステップアップする人も少なくありません。これは、施設側が正社員として戦力となってもらうために無資格者の資格取得をバックアップしているからです。資格取得にかかる費用の補助やシフトの調整などを協力してくれるため、これから介護の仕事を始めようと考えているのであれば、そういった職場を探すといいでしょう。

負担を減らして資格取得

職場が協力してくれることも多い

働きながら資格を取得するのは体力的にも精神的にも厳しいと感じることが多いのですが、資格取得支援がある職場なら勤務日を調整してくれるなどのサポートがあるため、少ない負担で取得できます。まずは職場に相談して無理のないスケジュールを組みましょう。