ハローワークを利用する

介護の資格取得についてはさまざまな機関が取得をバックアップしています。厚生労働省が所管しているハローワークもそのひとつです。

ハローワークを利用する

ハローワークの資格取得支援とは?

ハローワークでは希望する職種に就くための支援として「ハロートレーニング」を設けていますが、受講するには指定された書類を提出し、面接や筆記などの選考を受けなければなりません。
ハロートレーニングは技術系や事務系の資格支援だけではなく介護士を希望する人向けの支援も行っています。経験の有無を問わず、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士などさまざまな講座を行っています。

ハローワークで介護の資格を取得する

ハローワークは仕事を探している求職職者を支援する公的機関です。そのため、ハロートレーニングの求職者支援も無職であり、かつ、「ハローワークに求職の申し込みをしている人」「雇用保険被保険者や雇用保険受給資格のない人」「労働の意思がある人」「職業訓練の必要があるとハローワークが認めた人」が対象です。
テキスト代や交通費などは自己負担ですが、資格取得のための訓練は無料で受講できます。また、条件はありますが職業訓練受講給付金の対象者には月額10万円の職業訓練受講手当や通所手当、寄宿手当などが支給されます。

ハロートレーニングの流れ

まずはハローワークに行って求職申込書を提出し、ハローワークカードを受け取ります。職業相談を受けた後に希望のコースを選び、必要な場合は事前審査を申請します。
その後、ハローワークに受講申込書を提出し、実施機関による面接や筆記などの選考を受けます。合格通知が届いたら訓練の開始日前日までにハローワークで就職支援計画書を作成してもらい、それから訓練スタートです。ただし、訓練中も就職活動は継続しなければなりません。月1回、来所指定日にハローワークに行き、活動内容を記入した就職支援計画書を提出します。

雇用保険を受給できる人が対象の支援もある

国は雇用保険を受給できる人を対象にした支援も行っています。指定した教育訓練を受講・修了した人に、教育機関に支払った金額の一部が戻ってくる「教育訓練給付金制度」は、入学料や受講料の20%が戻ってくる制度です。
ただし、一定の条件を満たさなければ教育訓練給付金は支給されません。対象条件に当てはまっているかどうか、確認しておきましょう。支給対象は、「受講開始日に雇用保険の被保険者期間が3年以上あること。ただし、初めて支給される場合は当分の間は1年以上」または「離職日の翌日から受講開始日までが1年以内であること」の条件に該当している人です。

負担を減らして資格取得

職場が協力してくれることも多い

働きながら資格を取得するのは体力的にも精神的にも厳しいと感じることが多いのですが、資格取得支援がある職場なら勤務日を調整してくれるなどのサポートがあるため、少ない負担で取得できます。まずは職場に相談して無理のないスケジュールを組みましょう。