介護職のキャリアアップ例
介護業界は無資格でも働くことは可能ですが、専門分野ということもあり経験や資格の有無が重視されています。そのため、働きながら資格取得を目指している人も少なくありません。介護の代表的な資格をいくつか紹介するので、目指すべき資格を選択する際の参考にしてください。
介護士の基礎的な資格
【介護職員初任者研修】は介護の基礎的な資格です。受験資格は設けられていないため、誰でも受験可能です。介護のベースとなる技術や考え方、知識を学び、研修を修了すると取得できます。身体の使い方や介護業務の一連の流れを学べるため、これから介護の仕事を始める人はもちろん、すでに現場で働いている人にも役立つ資格です。
介護経験がある人におすすめの資格
【介護福祉士実務者研修】は介護職員初任者研修を取得し、ある程度経験を積んだ人がより専門的な知識や技術を身につけたいと感じたときに取得しておきたい資格です。受験資格は設けられていないので、いきなり実務者研修を受けても問題はありませんが、初任者研修を経てから受講することをおすすめします。また、実務者研修は介護福祉士の国家試験を受ける人にとって必須資格です。
介護士として取得しておきたい資格
介護職員初任者研修と介護福祉士実務者は研修を受講すれば取得できる資格ですが、【介護福祉士】は介護士として、一通りの知識や技術を有している人に与えられる資格です。介護福祉士は介護の仕事に携わっているならぜひとも取得しておきたい資格ですが、国家試験に合格しなければならないため、難易度は高めです。
ステップアップを目指すなら
【ケアマネジャー】は施設の利用者とそのご家族が適切な介護サービスを受けられるようにサポートするのが仕事です。ケアマネジャーの資格は介護士線専門員実務研修受講試験に合格すると交付してもらえます。ただし、医療系の資格や介護福祉士などの介護系の資格を取得し、実務経験が5年以上ある人や相談援助業務の実務経験が5年以上ある人、と条件が定められているため、誰でも受験可能なわけではありません。
介護の資格は他にもある
上記で紹介したのはほんの一部です。他にも、持っていると役立つ資格やキャリアアップに必要な資格などいろいろあるので、自分の伸ばしたいスキルや興味のある分野に合わせて取得するといいでしょう。
介護の資格について分かりやすく一覧にしている記事を紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
負担を減らして資格取得
職場が協力してくれることも多い
働きながら資格を取得するのは体力的にも精神的にも厳しいと感じることが多いのですが、資格取得支援がある職場なら勤務日を調整してくれるなどのサポートがあるため、少ない負担で取得できます。まずは職場に相談して無理のないスケジュールを組みましょう。